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人殺しの息子と呼ばれて│KindleUnlimitedで読みました

人殺しの息子と呼ばれてを読むきっかけ

以前フジテレビの『ザ・ノンフィクション』で、凶悪犯を親に持つ子供の特集『人殺しの息子と呼ばれて』が放送されていましたが、被害者側ではなく加害者の息子の話は珍しいと思い、見ようと思っていたのですが見逃してしまいました。忘れかけていたときにKindleUnlimitedで『人殺しの息子と呼ばれて』を見つけたので、読むことにしました。

 

人殺しの息子と呼ばれての詳細

人殺しの息子と呼ばれて

著:張江 泰之

悲しい過去を背負いながら、彼はいかに生きたか。
殺人者の息子に生まれた25年の人生とは?

凄絶ゆえに当時報道も控えられた「北九州連続監禁殺人事件」。
その加害者の長男が「音声加工なし」で事件のありさまや、その後の苦悩の人生を語り、全国的な反響を呼んだ。
彼の人生を支えた後見人への取材などを加え、番組プロデューサーがこのたび完全書籍化。

 

 

人殺しの息子と呼ばれてを読んでみて

『人殺しの息子と呼ばれて』を読む前に『消された一家』を先に読みました。

こちらの『人殺しの息子と呼ばれて』にも、事件のことは書かれていますが、『消された一家』の方がより詳細に事件のことが書かれているので、彼がいた環境が本当に酷かったのがよくわかります。

小学校にも行かせてもらえず、彼も虐待(通電)を受け、事件のすぐ傍で生活をし、ペットボトルに入れるのを手伝わされていたなんて、思ってた以上に過酷な生活をおくっていたようです。両親が逮捕された後は保護されますが、それからも私たちが当たり前と思っていたことが、彼にとっては理解できなかったり、自立するまでに時間はかかりましたが、彼はとても強く生きています。

インタビューで話したことで心に残っているのが2つあります。

『そこから先、自分で頑張っていく時間の方が長い、人生を4分割で観たときに、四分の一程度の出来事で、残りの四分の三を損するようなことはしてほしくない』

『恵まれていない環境でも、両親が犯罪者でも、自分が犯罪者だったとしても、俺は犯罪をしてないですけれど、生きてます、生きていけます』

という言葉がとても印象に残っています。

 

これを読んで当たり前のことに感謝しなければというのと、このように加害者の子供が増えないことを祈ります。